地区便り
新潟大学
新潟大学大学院自然科学研究科 萩原久大(昭44)
新潟市は新潟県と、新潟県は日本列島と相似形をしています。新潟大学はその新潟市西端に位置する五十嵐キャンパスと、医歯学部と病院のある市内旭町キャンパスとに分かれています。法、経、人文、教育、理、工、農学部のある五十嵐キャンパスは砂丘の頂上にあり、海岸線まで4、5百メートルと自然環境に恵まれています。キャンパス内の木立は野鳥の宝庫で、春から秋にかけて沢山の鳥が賑やかです。新潟市は以外と雪が少なく、20センチ程度の積雪が年に3,4回程度でしょうか。四季にメリハリがあり、海・山が近いため自然を満喫する事が出来ます。
全学の学生数は13,000人、職員数は2,500人を数え、そのうち五十嵐キャンパスには1万人を越える学生・院生が在籍し、2,000人近い教職員が活動しています。理系大学院は自然科学研究科という組織になっており、理、工、農3分野を包括しています。大学院の重点化により、理工系施設の整備が進みつつあり、情報系の建物に続いて昨年8月には14、000平米を越える理工系棟が竣工しました。現在3つ目の生命系の新棟を建設中です。
東北大学と新潟大学との間の人的な交流は大変盛んで、文系も含めた各分野で同窓生が活躍しています。また講義・共同研究プロジェクト等を通した交流も多く、仙台との行き来が盛んです。そのせいか東北支部主催の学会にもしばしばお誘いをいただいております。新潟県は仙台のインテリジェントコスモスにも入っており、帰属意識は東北地区の様です。
東北化学同窓会関係者では、工学部化学システム工学科に安東政義教授(昭40)、鈴木敏夫教授(昭59)、星 隆助手(平3)、理学部化学科に島倉紀之教授(昭46修)、長谷川英悦助教授(昭57前)、教育学部に荻野敏夫教授(昭39)、鎌田正喜教授(昭55)(本年度昇任されました)、医学部保健学科に藤原直士教授(昭52前)、医学科に藤井 博助教授(昭55前)がおり、大学院自然科学研究科の萩原(昭44)を加えると、大学関係の職場としては比較的多人数です。皆さんそれぞれ研究・教育に大変熱心に活動され、新潟から新しい化学を発信しようという意気込みに満ちています。関係者の間には特に決まった集まりはありませんが、気持ちの通じ合える間柄として互いにサポートしあっています。なお、加藤皓一先生(昭33)は工学部化学システム工学科を平成10年にご退官になり、現在はキャンパス近くのご自宅で仕事を進めていると伺っています。
当大学も世相を反映し様々な方面からの改革の嵐の渦中にあり、自身の研究体制も含めて大学組織を維持するための教官の負担が益々増えております。来春の独立法人化をひかえ、大学の将来を、そして研究の将来を思案する日々です。
新潟は米と魚と、そして何よりも酒のおいしいところです。近くにお出かけの節は是非お立ち寄りください。同窓会の皆様の益々のご発展を願い、あわせて私どもへのご指導ご鞭撻のほどをお願い申し上げます。