同窓会本部より
東北化学同窓会会員の皆様へ
幹事 岩本 武明
同窓会会員の皆様におかれましてはご健勝のこととお喜び申し上げます。
平成23年の東北太平洋沖地震から早くも5年が経過致しました。化学教室でも地震の影響で前例のない慌ただしい動きが毎年ありましたが、一昨年から昨年にかけて、合同C棟建設、化学棟減床工事、物理化学合同棟と学生実験棟の耐震補強改修等々が完了し、建物についても落ち着きを取り戻して参りました。化学教室の詳しい状況は、本会報の「化学教室便り」で西澤専攻長にお知らせいただいております。平成27年12月には地下鉄東西線が開通し、交通の便が大変よくなりました。同窓会会員の皆様におかれましては、機会がありましたら化学教室にお立ち寄り頂ければと存じます。
平成27年度は嬉しいお知らせがございました。第7回化学遺産認定にて、『野副鐵男の化学遺産―非ベンゼン系芳香族化合物資料と化学者サイン帳』(認定化学遺産 第036号)として野副鐵男先生のご業績が化学遺産として採択されました。この「化学遺産認定」は平成22年から日本化学会で進められている事業です。化学教室・東北化学同窓会に縁のある化学遺産として、眞島利行先生(認定化学遺産第011号)、小川正孝先生(認定化学遺産 第018号)、黒田チカ先生(認定化学遺産 第019号)のご業績に続いての今回の採択は大変喜ばしいことでございます。この採択には荻野博先生をはじめ同窓生の皆様が尽力されたと伺っております。この野副先生の認定化学遺産の詳細については、日本化学会のホームページ、そして浅尾豊信先生が執筆された記事が「化学と工業」(2016年7月号)に掲載されておりますのでぜひご覧ください。
次年度(平成28年)は久しぶりに総会の開催および名簿の発行をする予定でございます。全学同窓会の設立や化学教室教員数の減少等、同窓会を取り巻く状況も年々変化してきており、同窓会の将来像を描きつつ状況に対応していく必要があると感じております。総会には多数の皆様にご出席いただきご意見を頂戴できればと存じます。
最後に、本年度の本部幹事を紹介させて頂きます。庶務幹事は中村達(理化・反有)、広報担当は大下慶次郎(理化・理論)、会計担当は小室貴士(理化・無機)、幹事長は岩本武明(理化・合成構造)が務めており、事務局は昨年に引き続き横林洋子が担当しております。至らぬ点が多々あるかと存じますが、お気づきの際にはどうか忌憚のないご意見をお聞かせ頂けますようお願い申し上げます。