同窓会本部より


東北化学同窓会会員の皆様へ


本部幹事 浅尾直樹


 年度末の忙しい時期を迎えておりますが、同窓会会員の皆様には,ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

 先日、恒例の化学教室卒業祝賀会が開催され、希望に満ちた若い卒業生が今年も仙台から巣立っていきます。この方たちを新たに同窓会員として迎えることができることは大変喜ばしいことです。

 さて、大震災から2年が経ち、化学教室も落ち着きを取り戻してまいりました。化学棟は内装の補修を含めて、震災に伴う補修が完了しました。震災により避難を余儀なくされた3つの研究室のうち、錯体化学研究室と反応有機化学研究室は化学棟に復帰し、無機化学研究室はプレハブ棟に移転して、以前にもましてハイレベルな研究活動が行われています。また現在、免震構造を持つ新しい研究棟が理学研究科総合棟の隣に来年夏の完成を目指して建設中で、化学教室からいくつかの研究室が移動する予定です。

 また、本年度も日本化学会の各賞、学生対象の賞など、多くの教員、在校生、同窓生が受賞され、震災の影響を感じさせない化学教室のアクティビティの高さが示されました。同窓会としても大変喜ばしい限りです。

 寂しい話題としては、長い間化学教室の発展に尽くしてこられました分析化学研究室の寺前紀夫先生が今年度ご退職になられます。一方、同じくご退職予定であられた多元物質化学研究所の山内清語先生は、ご退職を前にして昨年秋にご逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。

 今年度の本部幹事をご紹介します。庶務幹事は佐藤 格(理化・有分)、会計担当は菅野 学(理化・数理)、広報担当は佐藤雄介(理化・分析)、そして幹事長が浅尾直樹(原子分子材料科学高等研究機構)です。事務局は横林洋子さんに仕切っていただいています。何かと不慣れで至らぬ点も多いかと思いますが、その際には忌憚のないご意見をいただけましたら幸いです。

 現在の同窓会の主な活動内容は、ホームページの運営、会報の発行、卒業祝賀会への助成、学位授与式での記念品贈呈、そして三年に一度の総会の開催と名簿の発行になります。これからも会員の皆様からのご理解・ご支援を賜りたくお願い申し上げます。最後になりましたが、同窓会会員皆様のご健勝とますますのご多幸をお祈り申し上げます。


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