同窓会本部より


東北化学同窓会会員の皆様へ


本部幹事 福村裕史


 年末の慌しい時期が近づいて参りました。会員の皆様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

 国立大学の法人化も2年半を過ぎて、化学教室は春先から師走状態が続いております。夜更けでも相変わらず研究室の窓々には明かりが灯っておりますが、研究室内の様子はこの数年ですっかり変わってしまいました。

 まずは、電子メールで緊急の仕事が舞い込むようになりました。化学事務室からの連絡もほとんど全てが電子メールと添付ファイルで届きます。科研費の申請や、海外の雑誌への論文投稿、審査結果報告もインターネット経由になりつつあります。当然のこととして、学生も辞書や便覧を調べる前に、まずインターネット検索です。これでは、夜も煌々としているゲームセンターと変わりがありません。大学がレジャーランド化していると言われ始めた世代の先駆けであり、最も同窓会幹事に相応しくないと自覚する者として、本当に時代の変化を感ずる毎日です。

 さまざまの変化の中で、特に同窓生の皆様に関係のあるものは、全学的な「同窓会」の見直しの動きです。国立大学法人も認証評価を受けなければなりませんので、どのような人材を輩出しているかを、きちんと統計資料として呈示しなければならなくなってきました。ところが、いざそのような情報を得ようとしても、卒業生の皆様のご協力無しには難しいということがわかって参りました。理学研究科では、全ての専攻に渡る同窓会ワーキンググループが立ち上がったところであり、化学同窓会もこれに参加し注意深く全体の動きを見守っています。将来は、人材育成の場としての化学教室に対して、アンケート調査などのかたちで、会員の皆様にご協力をお願いすることがあるかもしれません。その節は宜しくご協力のほどお願い申し上げます。

 また、昨年に施行された独立行政法人等の個人情報保護法により、大学内の個人情報の適正な扱いが義務付けられました。化学同窓会幹事一同も、会員の皆様の情報を保有するに当たって利用目的を明確にし、皆様の同意をいただくことが必要と考え、同窓会名簿への掲載伺いをお願いすることになりました。同窓会内における親睦が、皆様の益々のご発展に役立ちますよう名簿の活用を考えておりますので、何卒ご協力をお願い致します。

 最後になりましたが、今年度の本部幹事についてご紹介します。一番仕事の多い庶務幹事は大槻幸義(理化・数理)、会計担当は瀬高渉(理化・有二)、HP担当は松田欣之(理化・量子)、幹事長が福村裕史(理化・有物)です。事務局は退職された横林洋子さんに、アルバイトとして手伝って頂いております。何かと不慣れで運営に至らぬ点も多いと思いますが、皆様のご協力を賜りたいと存じます。

 総会は平成17年度より3年に一度と変わりましたので、同窓会員の皆様にお会いする機会が少なくなったことは残念です。皆様のご健康とご多幸を切に願っております。


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