同窓会への便り



昭和30年卒クラス会     塩澤 厚






昭和30年卒クラス会

                             塩澤 厚(昭和30年卒)

昨年平成17年10月29日(土)・30日(日)、仙台・秋保温泉・蘭亭に於いて12名が集まり、東北大学理学部化学教室昭和30年卒業後50周年記念のクラス会を催した。

我々のクラスは卒業時は25名であったが、残念ながら現在までに5名の友が他界されている。

初日午後3時に仙台駅前に集合、宿からの迎えのマイクロ・バスで青葉山キャンパスにある現在の化学教室に向かった。教室玄関前で記念撮影後、在仙の野副重男、丸山雅雄両君の案内で付近を見学してからバスで秋保温泉に向かった。宴が始まるとゆっくり話が聞けないので宿に到着後一室に集まり、過去の想い出やら現在の近況やらを語りあった。久し振りの秋保のいで湯につかったのち午後6時から開宴、美酒に酔い話しに弾んだ盛り上がりの裡に我々の卒業50周年記念の宴は続いた。

翌日は宿の近くにある「里センター」に立ち寄り、昔懐かしい秋保電鉄の写真展や動く模型電車を見学して再び宿のバスで旧第一教養部のあった三神峯に向かった。見違える様に太くなった桜の樹に50年の時の過ぎ去りを想いながら芝生の上を散策した。現在は東北大学法学大学院と大学本部になっている片平丁の旧化学教室のそばでバスと別れ、丸山君の手配により、日曜日であったにも拘わらず大学の国際交流課の方に中国の魯迅も学んだ旧化学第一講義室を開けて入れて頂いた。昔我々が共に学んだ階段教室で各人想いにふけり、全員で記念写真を撮った。写真の左より、田宮幸造、塩澤 厚、下村 卓、永井義郎、野副重男、高橋正明、千葉 実、平賀謙太郎、亘 文雄、丸山雅雄、新井萬之助、菊池康夫の諸君である。後ろの黒板に、我々より少し前の10月5日に訪れた中国・北京の大学からの訪日団が書き残した「友誼長存」の字句が書かれていた。我々も余白に、「東北大学理学部化学科 昭和三十年卒業生有志十二名 平成十七年十月三十日(2005年)」と書き残してきた。

これで我々の卒業50周年記念の集いを終え、東一番町の入り口でお互いの健勝とまたの再会を願って別れを告げた。






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